企画および設計・検討

レギュレーションの確認

日本では2003年より全日本大会が開催されていますが、アメリカでは1980年代から同様の競技会が開催され既に20年以上の歴史があります。学生フォーミュラ大会はあくまでも”商品としてのフォーミュラマシン”の設計・製作競技会であり、且つ大会ではドライバーも学生がつとめなければなりませんので、何より安全が重要視されます。エンジンの排気量も610cc以下の制限がありますが、600ccのオートバイを想像してもらうとわかりやすいと思いますが、製作する車両は軽く時速100km以上出るオープンカーなのです。
そのために主要構造からドライバー装備に至るまで、安全に関わる設計上のルール(レギュレーション)が細かく決められています。アメリカでは20年以上の歴史の中で、より安全に競技会が開催できるよう毎年このレギュレーションが改定されています。勿論、英語で記載されています。全日本学生フォーミュラ大会も、基本的にアメリカ自動車技術会(SAE)が定めたレギュレーションに準拠したルールの下、開催されます。グローバル化した日本の自動車産業においては、エンジニアにとっても英語は必須となりますので、主催者である(社)自動車技術会も英語によるSAEのレギュレーションによってルールを確認するよう参加チームに指示しています。したがって、100ページにわたる英語版のレギュレーションを読んで、ルールを理解するところから始めなければなりません。
各自分担しながら和訳し、都度FA(ファカルティーアドバイザー:監督役の学科教員)の添削を受けながら、ルールを確認していきました。

最新版のレギュレーションはこちらで参照できます。

毎週FA(ファカルティーアドバイザー:監督役の学科教員)を交えての進捗報告会ならびに検討課題についてのディスカッションを実施。車両運動性能に関わる幾何学的要素を理解し、車両スペックを決定。同時にスケジュール管理を行う。

レクチャー

車好きの学生が集まってチームは結成されましたが、「運転が好き」、「ある程度整備ができる」、「部品の名前を知っている」というユーザーの知識レベルと車両開発のためのエンジニアの知識レベルの差を痛感。エンジン支援頂いている本田技研工業様より講師(マイスタークラブの皆様)を派遣して頂き、レクチャーを受ける。

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ミーティング